横浜瀬谷八福神めぐり◆前編/瀬谷駅南側の4寺
スタンプ帳付パンフレットを作り、相鉄でも盛んにPRしている「横浜瀬谷八福神めぐり」。1984年から始まったようで、瀬谷駅の北側にある4寺は7.1km、南側にある4寺は5.7kmのコースです。1日で8寺全部回れますが、この日(2016年1月24日)は午後からのスタート、しかもちょっと出遅れたので、コースが短めの南側(5番から8番)から回ることにしました。近日中に北側も回り、後編としてまたレポートします(しました!→こちら)。ルートマップはこちら。
瀬谷駅で下車し改札を出ると、壁には大きく「横浜瀬谷八福神」とあり、のぼりもあちこちに立っていました(下写真)。
いちょう通り商店街を抜け、厚木街道の瀬谷4丁目の交差点を右(西)に進むと、道沿いに5番目の真言宗の寶蔵寺(宝蔵寺~ほうぞうじ)があります。平安末期に立てられた不動堂をはじまりとするお寺だそうです。きれいに整備され、まずはその立派さに驚きました。
境内には学問の神様の天満宮(上写真右端)や、立ち並ぶお地蔵さんのほか、木魚でうたた寝している?「わらべ地蔵」あります。
ここのお堂にある弁財天は、八福神のなかで唯一の女神で、芸道技術の神だそうで、お堂をのぞいてみると、琵琶をかかえた石像を見ることができました(ガラス越しでうまく写真が撮れず。以下、どこも肝心?の八福神は、堂内に小さくあるのでわかりにくく、めぐる名目<ご利益!>上では主役でも、実際に見てまわる上では、お寺が主役という感じです)。
見終わったら、少し西に進んでから、瀬谷そばとセブンイレブンのある交差点で厚木街道を横断。道なりに南下すると、布袋尊のある6番目の真言宗豊山派の西福寺が左手にあります。
ここでまず目を引くのが、樹齢1000年を越えるという椎の木。
上の写真の通り、その迫力に圧倒されます。開運と安産の神様である布袋(ほてい)尊は、お堂のなかだけではなく、外にも石像が建っています。
また、そばには仏足跡もあり、1円玉などが敷きつめられていました。
西福寺を出て、さらに南下します。この道は、かまくら古道だそうで、途中、左馬社という立派な神社、紅白の梅が植えられた道祖神などのほか、民家も敷地内に蔵や鳥居のある大きなお屋敷が多く、楽しく歩けます。消防団倉庫と自治会館と神社(鳥居)がセットになったちょっと不思議でモダンな建物も見つけました(北新自治会館)。見つけたといえば、「パン工房みっけ」という自宅を改造した店も道すがら発見。天然酵母のパンをつくっており、試食させてもらったので、ちょうどなくなっていた食パンを購入。
道の風景を楽しんでいるうちに、7番目の日蓮宗の宗川寺に到着。
脇から入りましたが、正面は中原街道に面しています。ここは庭に白い小石が敷きつめられ、京都の庭のようにきれいに熊手で線が描かれていました。
その庭に大きく広がった木は立派でしたが、境内の夫婦銀杏(めおといちょう)は、冬の寒空にすっくと伸びいてさらにご立派。
ここの八福神は「福禄寿」といい人望福徳を授ける神だそうです。
今度は中原街道を横断。コスモ石油(遂にガソリン100円!)の脇の細い道を南下すると、古いラーメン・定食の店が。すぐそばにはチェーン店の如きラーメン屋もあり、さながら新旧ラーメン対決。それはともかく、まもなく環状4号線に合流。歩道橋を渡ると、すぐに8番目の全通院勢至堂の登り口です。ここは瀬谷駅の北側にある徳善寺の別院で、ちょっとした高台にあり、この日は富士山と大山がくっきりと見えました(電線がかかって、ちょいと残念でしたが)。
また、樹齢300年という藤の木があり、春には、富士山と藤の花の両方が楽しめそうです。お堂は青空に映える真っ赤な屋根で、八福神は「寿老人」といって、知恵と長寿を約束してくれる神だそうです。
以上、半分の4寺を回っただけですが、4寺が予想以上に見応えがあっただけではなく、周辺に立派な神社ほか風情のあるの風景も多く、手軽に楽しめるウォーキングコースとして間違いなくオススメです。後編のレポートもお楽しみに(→こちら)。