赤い彼岸花(曼珠沙華)だけでなく、白や黄色の花も見つけた?!

彼岸花は、お彼岸の頃に開花することからこの名があり、別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」とも言います。これは、サンスクリット語で「赤い花」「天上の花」を意味し、「おめでたいことが起こる兆しに赤い花が天から降ってくる」という仏教の経典から来ているそうです。方言としては、さまざまな別名が各地にあり、その数は1000にもなるとか。

旭区内では、他には、旧16号の今宿小学校入口の信号から入った細い道沿いに数十本咲いているのを見かけましたが、まとまって咲いているところは、あまり見かけません。ご存じの方は、是非お知らせください。横浜市内でも、彼岸花の名所はほとんどありませんが、県下にはいくつかあり、伊勢原市の日向(ひなた)地区には、計100万本が群生しているそうです。 → こちらを参照。

以下、赤だけでなく、白や黄色の彼岸花(?)の写真です。

◆これはトップページと同じ花を逆方向から撮影したもの。後ろに踏み切りが見えます。

◆その後、ブロック塀沿いに見つけた彼岸花。

◆その花から目を離し、先の方をみると、なんと・・・・・! 白い彼岸花が咲いていました。シロバナマンジュシュゲといい、次に紹介するショウキズイセンとヒガンバナの雑種との説もあるようです。

◆その後、別な場所で、家の脇に黄色い彼岸花を発見! しかし、これは調べると、ショウキズイセン(リコリス)という別種のようです。彼岸花に比べ、花全体のまとまりがない印象を受けますが、同じヒガンバナ科ヒガンバナ属ではあります(ならば、彼岸花と言っていい?)。

◆これは、上記写真の撮影の前日、本宿町の児童遊園地脇に咲いていた彼岸花を小型カメラで撮影したもの。

※撮影地は、最初の一輪の花は旭区本村町ですが、他の写真は、すべて旭区本宿町で撮影したものです。

なお、彼岸花が帯状に群生している理由が、ウィキペディアの記述からわかりました。その秘密は有毒性にあります。

以下、ウィキペディアからの引用です。
「日本では水田の畦や墓地に多く見られるが、人為的に植えられたものと考えられている。その目的は、畦の場合はネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、墓地の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため[2]とされる。モグラは肉食のためヒガンバナに無縁という見解もあるが、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まないためにこの草の近くにはモグラが来ないともいう。」

ちなみに、彼岸花といえば、「曼珠沙華 一むら燃えて 秋陽つよし そこ過ぎてゐる しづかなる径」という短歌を覚えているせいもあり、なおさら印象が強くあります。調べてみると、木下利玄という人が、大正14年(1925)に発表した「曼珠沙華」連作10種のひとつとか。

利玄は曼珠沙華(彼岸花)をことのほか愛したようで、この歌について「私はあの花が大好きだ。その紅のそっくりかえった花辨は、まだ炎威を残している秋の陽に照り映えて、毒々しいまでに燃えている。小高い丘の墓場に固まって咲いているのを見ると、不思議な寂しさを人の心に投げかける」と、自註しているそうです。