小さく地味ながら地元に根付いて20年のそば処「やぶ忠」

酷暑が続く2013年夏。こうも暑いと、めん類といえば冷たい蕎麦ですよね(もちろん冷し中華やソーメンという選択肢もありますが)。そんな訳で前回に続き、また地元お蕎麦屋さんのご紹介です。「吉乃」同様、どちらかというと住宅地のなかにある夫婦経営の小さなお蕎麦屋さんで、今宿地区センター・ケアプラザ前の旧厚木街道を三ツ境方面に少し進んだ右側、八百屋「八百勝」のとなりにあります。

入口も小さく地味な店なので、車で通っていると見落としてしまいそうです。駐車場はありませんが、小さいながら出前もしています。中に入ると、座敷は3卓10人、椅子席は3卓12人で、入り口のイメージよりは広めですが、22人で一杯の計算です。

地味と書きましたが、地味さ加減はナカナカのもので、6000件以上の記事掲載を誇る相鉄のクチコミサイト“相鉄Style”にも紹介はありません。帰宅後ネット検索していて、やっと「やぶ忠中尾町店」「やぶ忠鶴ヶ峰店」というのを見つけました。どうも、東京足立区で創業したやぶ忠の「のれん分け」の店のようです。鶴ヶ峰店は、水道道路に面して、イトマンスイミングスクールの近くにあります。そちらは、車で通ることは多いのですが、歩くことはほとんどなく、そういえばあったような・・・という感じで、やはり地味なんですね。

さて、この日は、壁に貼ってあったメニュー「揚げナスおろしそば大盛」(850円+150円)を注文しました。どちらかというと“痩せの大喰”の私としては、前回も大盛を注文して、結構本当に大盛でしたが、今回は前回以上に大盛でした。

前回と違うのは、つゆが別になっていたこと。ただ、かなり大盛りだったので、前回とは逆にちょっとつやが不足気味でした(お願いすれば足してもらえたのでしょうが)。揚げナスの方は、予想に反して輪切りにカットして揚げたものが5個のっており、見栄えはしませんが、食べやすいメリットはあります。

お蕎麦の方は、ご主人に聞いたところ、粉は国産と中国産の混合で、そば7・つなぎ3とのことしたが、とてもおいしく蕎麦の香りも豊かでした。つゆも鰹節の味と香りがマイルド。ごはんものは、放射能検査を独自に実施した静岡県掛川産の契約栽培米ヒノヒカリを使用との貼り紙が。

メニューは「吉野」同様バラエティに富んでおり、ざるそば600円から、うな丼・うな重、おでんやにくじゃがまであります(写真はメニューの一部です)。開店して20年だそうで、やはり「吉乃」同様、地元に根付いたお店として、さらに長く続けていってほしいものです。

そば処やぶ忠(中尾町店)
〒241-0813 横浜市旭区今宿町2660-79
TEL 045-364-6997
11:00~20:30
水曜定休