住宅地にある地元に根付いた家族経営の店“手打ちそば 吉乃”

以前から旭区内でおいしいそば屋として、何度か名前を聞いていた希望が丘の吉乃。お昼過ぎに近くに行く機会があったので、立ち寄ってみました。希望ケ丘駅南口から線路沿いに三ツ境方面に歩くこと6~7分、八ッ橋幼稚園を過ぎた住宅地のなかにあります。三ツ境からも、歩いて10分余のようです。

店のたたずまいには趣きがあり、老舗らしさも感じられます。聞いたところでは、以前は、同じ希望が丘でも、希望ケ丘高校近くで20年ほど営業し、現在地に移転してからも20年ほど経つようです。

店内は、テーブル席16人、座敷席10人ほどで、広くはありませんが、郷土玩具などが整理して飾られています。垢抜けはしていませんが、落ち着きはあり清潔感もあります。

石臼で自家製粉しているそば粉は、これまでは北海道産を使用していることが多いようでしたが、この日は、入り口に長野県産使用との貼り紙が出ていました。

メニューは、丼物も含めきわめて多様で、下の写真は、メニューの一部だけです。きしめん風の肉汁うどんなんてのもあります(鶏肉・豚肉・牛肉・鴨肉の4種類)。+150円でおにぎり、+300円で丼物などオプションも充実しています。丼物・定食には+300円でそば(とろろ・納豆・なめこ・梅・海老天の5種類から選択)を付けられます。+250~300円で、そばを十割そばに変えることもできます(オプションそばも+100円で十割に変更可)。

この日は、冷したぬきそば大盛り(850円+100円)を頼みました。頼んでから「そば大盛りキャンペーン」の貼り紙を発見。6月17日から7月15日まで、なんと大盛りでも並盛りと同額とのこと。運良く期間中でラッキー! しかし、ここは、通常でも大盛りは+100円と、とても安く良心的です。

さて、出てきて驚いたのは、大きな深いどんぶりに入れられていたこと。冷しそばと言えば、普通は浅めお皿に入っていますよね。大盛りだからかもしれませんが、汁もたっぷりなのにびっくりしました。

さて、お味の方は、うわさや期待にたがわず、風味と適度な腰もあり、手打ち感もあり、なかなかのものでした。天かす以外にも、わかめ・なると・青物・かにかま・千切りたまご焼がついており、見た目にも配慮が感じられました。

汁も、濃過ぎず薄過ぎず、ちょうどよかったのですが、ちょっと閉口したのは、その量でした。汁をそば湯で倍くらいに薄めて飲みたかったのに、多過ぎて、倍に薄められる前に飲みすぎて、お腹が一杯になってしまいました。

ただ、おそばの量は、適度に多く、以前ご紹介した店が大盛りでもやや少なかったことと比べると、汁のせいでなく、(最後に汁をのむ前に)十分食後の満足感がありました。駅からは近くはないため、ちょっと気軽には寄りにくいのですが、わざわざ食べに行く価値は十分あるお店でした。ちなみに1~2台の駐車スペースはあるようです。

手打ちそば 吉乃
〒241-0825 横浜市旭区中希望が丘209-19
TEL 045-361-1584
11:00~20:00
木曜定休