◆これで万全?! 冬の節電「3カ条」

2011年11月発行の「さわイン」164号に掲載した「これで万全?! 冬の節電『3カ条』」。ご好評でしたが、「さわイン」読者でない方にも、気軽に読んでいただけるように、「さわやかマイタウン」にも再録いたします。【読者のお便りから】には、この記事への感想も書かれていますので、これをお読みいただいてから、お便りは読まれるといいかと思います。

冬に向けての節電対策を知りたいとの声が多く寄せられましたので、3か条にまとめてみました。

1.まずは窓に工夫をして断熱対策。

意外に忘れがちなのが窓の断熱対策。ガラス窓は熱を通しやすいので、外の冷気は室内にどんどん伝わってきます。一番いいのは二重窓にすること。いまは、二重窓の工事にも住宅エコポイントがつきますので、予算に余裕のある方はお勧めします。来年10月までです。予算があまりない方でも、窓の断熱効果を高める方法はたくさんあります。

お近くのホームセンターに行ってみてください。窓用の断熱用品は各種売られています。窓に貼る空気層のある断熱シート(「ぷちぷち」状のもの以外にも、スリット状のデザインのものなども)、窓枠の段差を利用して貼るだけで簡易二重窓になるフィルム、窓の下側に置く発泡スチロール製の断熱板などなど。

我が家ではすべて活用していますが、どれも結構効果があります。お手軽な窓用断熱スプレーなんてものもあります。また、カーテンも二重にするほか、断熱性の高い裏地も売られていますので、これなら既存のカーテンにつけるだけです。なお、カーテンの場合、窓との隙間が開くと、そこから冷気が侵入してきますので、マジックテープを貼るなど隙間ができないようにしましょう。

2.次に着込んでマフラーも活用。

寒いと感じたら、まずは1枚はおること。それでも寒いなら下にベストやトレーナーを着て枚数を増やしましょう。いまは防寒肌着とか、薄くても温かい衣類は各種販売されていますので、うまく活用すれば、ぶくぶくに着込まなくても結構温かく過ごせるはずです。

ちなみに、筆者はアパート住まいの独身時代(いまから30年近く前)、冬の北海道旅行に行くために買った羽毛のダウンジャケットとこたつだけでひと冬過ごし、月の電気代総額が960円だったことを覚えています。また、室内でもマフラーは重宝します。首筋を温かくするだけで随分違います。ひっかからないように長くたらさないのがポイントです。

3.電気の暖房は使うなら部分暖房。

以上の対策を優先させ、それでも寒い場合、初めて暖房の登場です。電気による暖房は熱への変換効率が悪く、温かさのうえからも経済性からも二酸化炭素排出のうえからも、なるべく避けたい選択肢です。室内も乾燥し咽を痛めたり風邪の菌も繁殖したりしやすくなります。冬に向けて早くも石油ストーブの売れ行きが好調とのことですが、お勧めはガスストーブです。ただ、室内が乾燥しにくいメリットがあるものの、どこにでもホースを引き込むのは大変ですよね。

そこで、電気の暖房を使うにしても、部屋全体を温めず、なるべくアンカ、コタツ、カーペットなど部分暖房で済ませましょう。節電の場合、機器に消費電力が書いてありますので、電気の暖房を使うなら、なるべくそのワット数を見て意識して使いたいもの。同じアンカでも、電気代は20Wのアンカなら60Wのアンカの1/3です。

4.最後に。
3カ条には入りませんでしたが、ゆたんぽや、ふきこさん流ペットボトルゆたんぽも、もちろんお勧めです。とまれ、今年4月の本紙157号でもご紹介しましたように、私たち人類は、すでに地球1.5個分くらいの消費生活を送っており、未来を先食いしています。

冬のピーク電力の時間帯は、夏とは異なり朝夕ですが、子どもたちや後世のためにも、ピーク時に限らず、エネルギーの使用総量を減らし、地球1個分の生活をしていきたいものですね。