ピーカンの空から土砂降り・星空まであった2014年の旭ジャズまつり
旭ジャズまつりは、今年も八ツ橋幼稚園マーチングバンドの演奏から始まりました。アマチュアステージの間は、暑い夏空でしたが、プロステージが始まる頃には雲行きが怪しくなり、ちょうど外山善雄とデキシーセインツの演奏が終わる直前に、突然大粒の雨が。30分ほど予定が遅れましたが、その後、各プログラムを少しずつ短縮し、全プログラムが無事終了しました。
オープニングアクトのマーチングバンド演奏終了後、アマチュアステージのトップバッターは、初出場の女性4人によるアカペラグループJewel。タイムファイブのスクールに通っているだけあって、彼らのハーモニーを彷彿とさせる歌声でした。
2番手は、いまや人気急上昇中のスカラベ。すべてオリジナル曲なのに親しみを感じる軽快なフュージョンサウンドが魅力です。3番手は、ハマのスイングガールズこと横浜市立笹下中学校ジャズ・アンサンブル・オーケストラ。こちらも抜群の人気を誇り、いまやおっかけの人もいるようです。
そして、プロ顔負けの演奏を誇るハイライト・オールスターズ。アマのラストを飾るリーサラ・スペシャル・ビッグバンドとは、ともに早慶OBにより結成された兄弟サークルにあたり、なんとハイライトの演奏の中にリーサラのメンバーが加わり、その後ハイライトのメンバーが抜け、いつのまにかリーサラの演奏に代わるという演出をみせてくれました。
さて、毎年ディキシーから始まるプロステージ。今年は、外山喜雄とデキシーセインツが、ステージから降り会場でも演奏するという計らいを見せてくれ、お客様は大喜び。4年前に、ブラックボトムブラスバンドが、演奏しながら入場し、ステージに上がるということはありましたが、これまでありそうでなかったことで、25周年のいい記念になりました。
ただ、演奏終了間際に大雨が振り出し、次の中西圭三さんのステージは30分近く遅れることに。中西さんのステージ中は、ほぼ降りっぱなしでしたが、ジャズピアノと渋い篠笛とのコラボレーションは素晴らしく、そして何より中西さんとTiAの息の合ったデュエットは圧巻の一語(写真)。
3番目は、今田勝トリオがゲストにトランペットの松島啓之、アルトサックスの山田穣を迎えての演奏です。久々の今田勝トリオのスタンダードジャズに、往年のジャズファンのみなさんは、雨の中でも、すっかり魅了されていたようです。また、松島さんのトランペットは美しく鳴り響いていました。
そして、北村英治エイジキューブの登場です。80代・60代・40代と、世代(エイジ)を超えた3人のエイジによるユニークなユニット。ピアノトリオに絡む3人のクラリネットの音色は、まさに絶品。
最後の締めは、“ツノケン”率いる角田健一ビッグバンド。そのノリのよさ、キレのよさは、ジャズに興味がない人でも圧倒されるに違いありません。しかも今回は、ゲストに八代亜紀さんを迎えるとあっては、メンバーもさぞ気合が入っていたことでしょう。そして、八代さん登場で、会場は「亜紀ちゃん!」の歓声が飛び交い、大盛り上がり。You’d be so nice to come home toや雨の慕情など4曲を熱唱。その一挙一動、表情、トークなどいずれもさすがショーウーマンという風情を感じさせました。
アンコールの声が止まぬ中、再度ビッグバンドの演奏が始まると、聴衆はあっという間にそのパワーに圧倒され、八代さんのことは忘れ、たくさんの人が踊りだし、興奮は最高潮に。気がついてみると、雨もすっかり止み、星空も見え始め、涼しく気持ちよい夜になっていました。
なお、こちらから、旭ジャズまつりの公式写真の一部が見られます。
また、こちらでは、旭ジャズ音響担当者によるブログ記事で、写真中心に当日の流れが見られます。
ちなみに、ユーチューブに、八代亜紀さんのYou’d be so nice to come home to、ツノケンバンドのラストの曲が、下記にアップされています。
旭JAZZまつり2014 in AKI YASHIRO
「旭JAZZまつり 2014」ラストの曲が大盛り上がり