藻谷浩介氏「里山資本主義」講演会のごく一部をご紹介します。

シンポジウム/懐かしい未来へ~旭区の里山と暮らしにヒントを求めて」-その基調講演として、藻谷氏の「21世紀の最先端 地域から発信する里山資本主義」と題する講演が行われました。

講談師さながらの語り口に爆笑の連続。また、グーチョキパーで会場の意見を引き出す手法に、聴衆はすっかり巻き込まれました。せっかくの充実した内容が、横浜市から動画か講演録で提供されることを期待したいと思いますが、とりあえず、その内容のごく一部を写真中心にここでご紹介します。なお、当日は写真撮影は禁止でしたが、許可をいただき撮影させていただきました。

「里山資本主義」。やはり、ミスマッチにも思えるネーミングの絶妙さ・新鮮さが、ベストセラーの一因でもあった気がします。その定義とエッセンスは、下記の通りです。

「里山資本主義」を実践するために私たちできること。それをわかりやすく次のように提案しています。

今回の講演のため、旭区の人口動向も調べて詳しくご紹介いただきました。人口の波で経済分析をした『デフレの正体』の著者の面目躍如です。

高齢者急増は、首都圏も旭区も同様ですが、旭区は現役世代の減少も激しいのです。

下図は、横浜18区別の今後30年間の世代別人口増減率予測で、縦軸は、65歳以上(高齢者)人口の増減率、横軸は15-64歳人口(生産年齢人口)の増減率で、旭区は、高齢者人口は30%程度増加するが、生産年齢人口は30%減少するという見通しになっています。時間不足もあって、そのことの考察は、あまり触れられませんでしたが、都心と違い、高齢者増だけでなく、生産人口減という予測は、これまで意識していなかった点でした。