新・神奈川県立がんセンター 内覧会写真レポート
この日は生憎、終日小雨の一日でしたが、内覧会は思いの外、多くの見学者で賑わっていました。新・がんセンターについては、すでに、ホームページである程度詳しく紹介され、パンフレットもここからダウンロードできるようになっています。しかし、内覧会で配付された資料には、新たな取り組みとして、平成26年4月から、「漢方サポートセンターを開設し、漢方治療を拡充します」、「ワクチンセンターを開設し、研究を開始して治療を目指します」ということが記載されています。10月2日の産経新聞の報道でも、その点がクローズアップされていました。
さて、建設中から目を引いていた4本の大型クレーンですが、なんと、それぞれに愛称がついていたことが、展示写真からわかりました(下記)。なぜか、みんな魚などの名前になっています。
11月にオープンするのは病院棟で、研究棟は完成しているようですが、この日は未公開でした。重粒子線治療棟はまだ建設中で、2015年12月に治療開始の予定です。従来のがんセンター跡地は、運転免許試験場の庁舎になるそうです。
総論は、これくらいにして、以下、内覧会のレポートです。まず7階に上がり、6→3→2→1→地下1階と見学順路が設定されていました。4,5階は6階と同じく一般病棟ですから見学は省略です。
7階に限りませんが、スタッフステーション(=ナースステーション)は広々としています。
7階からニュータウン方面を見た眺望です。手前の建物は院内保育所。中央にあるのは、ファミリーマート中沢店。
6階の病室で特別室(1日3万円?)は、マンションのモデルルームのようでした。
4人部屋でも、プライベートスペースは充実しています。
病床数は、以前の415床と変わりませんが、相部屋は、6人部屋から4人部屋になりました。
3階には手術室があり、従来の6室から12室+外来1室と倍増しました。手術される場合以外は滅多に入れない手術室に入ることができ、医師が影のでない無影灯の説明などをしてくれました。
PHS呼び出しシステムで、待合室にいなくても大丈夫になるそうです。
待合室と診察室です。診察室はA~Eの5ブロックに計56室もあり、従来の36室から、大幅に増えました。これはCブロック。
各ブロックをつなぐ通路は、アートストリートと名付けられました。ここに限らず、院内にはあちこちに、目を引くアートワークがあります。
2階には、外来化学療法室もあります。リクライニングシートのような席は、抗がん剤治療を受けるためのものです。24床から50床に倍増しました。
地下1階には、リニアック(放射線治療装置)が4台あり、従来の2台から倍増しました。「上の照射部分が斜めになっているのはなぜ」との見学者からの質問に、「その方がかっこよく見えるから」と答えていました(回転するのでまっすぐにもなります)。
帰り際にパンをおみやげにいただきました。入口脇に手作りパン工房とカフェが入るそうで、そのPRでした。