9/23~10/2◆若葉台が熱い!=アート×ブータン×ノギャル×茶堂?!

いつも先進的な試みに挑戦している旭区若葉台団地。2011年9月下旬には、いくつもの企画が一気に花開きます。

1.「空の芸術祭」(ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム。9/23~10/2)
2.「ダンチdeマルシェ」@横浜わかばだい(9/24・25)
3.「茶堂」竣工(Y150ヒルサイドエリアから移築。9/25竣工式)

そして、9/28には「世界一幸せな国」として有名なブータン王国の首相が来場! 9月の若葉台は、まだまだアツイゾ!

1.ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム「空の芸術祭」
【9/23(金・祝)~10/2(日)】

若葉台とアートのつながりは、Y150開国博イベントにさかのぼります。旧若葉台西中が、ヒルサイドプロジェクトや市民が段ボールで150の船をつくるプロジェクト(日比野克彦さんプロデュース)などの会場となり、その後も「空の教室」というワークショップを続けてきました。そして、日比野さんがブータンの観光大使だったこともあり、高層住宅が立ち並ぶ若葉台と、ブータン王国を「空」でつないで「幸福」を考えようという趣旨のもと「空の芸術祭」が開催の運びとなったのです。

すでに、ブータンから来日したジャンペルさんと、五十嵐靖晃さん、佐藤悠さん(写真)の3人のアーティストが若葉台団地に共同で住み込み、創作活動や各種ワークショップの準備などを進めています。好奇心旺盛で日本大好きなジャンペルさんは、日本のアニメやバーコードなどどんどん取り入れ、ユニークな作品が次々と生まれつつあります。

五十嵐さんが仕掛けのは「いろほし」。団地のベランダに色を染めたシーツを干して住民自らの手で新たな風景を作ってみようというアートプロジェクトです。トップページ写真のように始まっており、特段深い意図はない(?!)ようですが、このプロジェクトを進める過程で何かが起こる、何かが変わることに意味があるようです。一方佐藤さんは、ブータン王国の国旗にも登場する雷龍をモチーフに、若葉台の空を飛ぶ龍をつくる「若葉台スカイドラゴン」のワークショップを毎週末に行います。

会期中は、空き店舗を活用した拠点「スカイルーム」、旧若葉台西中、わかばの広場(通称:石の広場)を中心に、若葉台小学校、若葉台中学校、今年4月若葉台に開校した私立星槎(せいさ)中学校・高等学校でも、外から見えるように生徒が創作した作品を展示するそうです。

なお、「ヨコハマトリエンナーレ2011」とは、3年ごと開催される現代アートの国債展。8月6日から11月6日(日)まで、中区の横浜美術館(みなとみらい駅より5分)、日本郵船海岸通倉庫(馬車道駅より4分)、ヨコハマ創造都市センター/YCC(馬車道駅直結)を中心に開催中です(詳しくはこちら)。

2.「ダンチdeマルシェ」@横浜わかばだい【9/24(土)・25(日)】

10代で渋谷にマーケティング会社を設立し「ギャル社長」として有名になった藤田志穂さん。彼女がギャルたちに農業や食に興味をもってもらい農家との交流も深めようと始めたのが「ノギャルプロジェクト」です。すでに、渋谷ギャルたちを集め、渋谷のハチ公が秋田犬だったことから秋田で米づくりを始めています。名付けて「シブヤ米」。
 
そして、志穂さんが、生産の場だけでなく、都市の消費の場も結びつけようとプロデュースしたのが「ダンチdeマルシェ」です。マルシェとは市場(いちば)という意味。9/24・25は、各地の生産者はもちろん若葉台からもNPOなど、両日とも約30店が「わかばの広場」に出店します(右写真参照)。

なお、9/24は、同時にライブイベントも開催。12:00からは、バイオリンやパーカッションを含む7人編成で、上質の癒し系ポップスを聴かせてくれるくハーモニックハンモック(通称ハモハモ)、13:30からは、MISIA、今井美樹、平井堅などのコンサートでゲストボーカルやギタリストとして数多く参加している実力派ミュージシャン saigenji(サイゲンジ)さんのライブなども楽しめます(15:00からもう1組あるかも?)。

3.「茶堂」竣工(Y150ヒルサイドエリアから移築。9/25竣工式)

「茶堂」とは「茶道」でも「茶室」でもありません。むしろ「辻堂」(道端に建っている仏堂)に近く、江戸時代に四国地方を中心に、村の入口などに作られました。三方は開放され、正面奥の一方だけが板張りで、多くはそこに棚をつくり石仏を飾ったりします。「村の縁側」として旅人をもてなすほか、住民の寄り合いコミュニケーションの場ともなっていた文化財なのです。

この茶堂は、2009年7~9月のY150ヒルサイドイベントの一環として、個人が私財もつぎ込み会場に建てられましたが、その後、旧若葉台西中ほか、ヒルサイドとも縁の深い若葉台が受け入れを決定、募金を集めながら、ヒルサイドイベント終了後まる2年経った今年9月、ようやく竣工の運びとなりました(写真は、9/16現在の竣工間近の茶堂)。

屋根は本来茅葺きなのですが、建築基準法の関係で茅葺きにはできず鉄板屋根となります。それでも、若葉台の新たな気軽なコミュニケーションの場として、親しまれ活用されていくに違いありません。竣工式は、9/25(日)の10:00から予定されています。

◆若葉台へのアクセス
・バスの場合
 三ツ境駅から若葉台中央行(約22分)
 鶴ケ峰駅から若葉台中央行(約25分)
・車の場合
 保土ヶ谷バイパス上川井ICより約5分
 立体駐車場(350台/NTTのある若葉台南側交差点を北上)
 中央パーキング(200台/あかね交差点を北上)
 ※ともに2時間まで無料。以降30分100円。
・詳細はこちら

◆「空の芸術祭」の公式サイトはこちら
◆「ダンチdeマルシェ」の公式サイトはこちら
◆「茶堂」は公式サイトがない(なくなった)ので
  Y150ヒルサイドイベント時の記事・写真はこちら
  茶堂を解説した四国は伊予市のページはこちら
  ヒルサイド当時の茶堂プロジェクト代表へのインタビュー動画はこちら