「旭区で一番高い木は?」「旭区で一番太い木は?」
質問です。「旭区で、一番高い木と太い木は、どこにあると思いますか?」。なかなかわかりませんよね。でも、調べる手掛かりがあります。横浜市では、1973年から「名木古木保存事業」を行っており、2019年3月20日現在、1010本と9群の樹木が指定され、高さも太さも公表されているのです(「名木古木指定樹木一覧」)。
旭区には、87本が指定されていますが、所有者の情報提供の同意が得られているのは57本。未公表の30本や指定外に、より高い木や、より太い木があるかもしれませんが、これは諦めるとして、57本から調べた限りでは、29.5mのイチョウと、目通周(目の高さ=1.5mの高さの周囲)5.4mのタブノキが区内ナンバー1と判明いたしました。ともに写真を撮ってきました。
まず、一番高い29.5mのイチョウの木は、南本宿公園の北側に隣接した切割神明社にあります(住所は南本宿町51)。1本だけ空に向かってそびえ立っており、なかなか見ごたえがあります。通りに面しており、近くに行くとすぐにわかります。
次に、一番太い周囲5.4mのタブノキは、鶴ケ峰小学校近くの嶋崎金子稲荷社にあります(住所は西川島町59-7)。これもポツンと一軒家じゃなかった、ポツンと1本だけ住宅地のなかにあり、その堂々たる姿は壮観で、一見の価値があります。
市の天然記念物(こちらに掲載)であるほか、「かながわの名木100選」にも選ばれ、横浜市内に13本あるうちの1本です(旭区はこれのみ)。ちなみに、日本樹木医会神奈川県支部は、2007年に、この100本の名木すべての診断調査に取り組み、詳しい報告書も公開しています。→こちら。この木の報告書はこちら
この木のすぐ南側には隣接して、ベンチと水飲み場だけの小さな「西川島町たぶの木陰公園」が作られていますが、神社とは柵で区切られています。通りから入ったわかりにくい場所にあり、ちょっと迷ってしまいました。公園は西から、神明社は南から入ります。やはり見に行って迷った人の詳しいレポートもネットにありました。→ こちら
(▲公園入口からみたタブノキ)
以上、今回は、一番高い木と太い木をご紹介しましたが、「名木古木指定樹木一覧」からは、ほかにも多くの情報が読み取れます。それは、また改めて、ご紹介したいと思います(2020年5月15日記)。