◆旭区内の放射線量独自測定結果/第2回

2011年7月17日に、第1回目の記事を書きましたが、未読の方は、それをお読みになってから、お読みください。その後、5人で測定器を回し、公園を中心に10数カ所の測定をしました。2巡目に入り、約1カ月後、同じところも測定しましたが、多少上下しているものの、大きな違いはありません。全体的に下がっていることを期待したのですが、1カ月では、有為と思われる差は見られませんでした

主な測定結果は、以下の通りです。
地表50cmでも測定していますが、多くは地表1cmの方が高い数値を示しており(逆の場合も多少あります)、1cmの値のみ掲載しました。単位は、マイクロシーベルト/時です。

7月12日  鶴ヶ峰公園 子供遊び場(砂場)  0.038~0.050
7月12日  鶴ヶ峰駅北側 広場空き地  0.086~0.091
7月26日  金が谷広町公園  0.058~0.076
7月26日  今宿コミュニティガーデン  0.046~0.061
8月 6日  今宿公園 石畳  0.107~0.173
8月 6日  今宿公園 土の上  0.075~0.085
8月 6日  楽老南公園 砂地  0.084~0.115
8月 6日  追分市民の森 高架橋下  0.061~0.076
8月 6日  ASA三ツ境北部前 金が谷道  0.055~0.071
8月 6日  笹野台北公園  0.051~0.064
8月13日  今川公園 入口駐輪場(地上50cm)  0.108~0.114
8月13日  今川公園入口 駐輪場左奥木の下  0.198~0.260
8月14日  こども自然公園 大池周辺  0.073~0.088
8月14日  こども自然公園 ドーナツ広場  0.099~0.115
8月14日  須郷谷公園砂場(柏町)  0.052~0.062
8月14日  丸山公園砂場(柏町)  0.066~0.072
8月14日  善部町南公園 すべり台下  0.105~0.138
8月14日  善部町南公園 雑木林の中  0.058~0.071

なお、横浜市中区でも同じ測定器で測定したところ、下記の結果となりました。

8月 5日  中華街 メイン通り  0.123~0.138
8月 5日  横浜開港記念会館前 県庁前交差点  0.096~0.130
8月 5日  山下公園 海側ベンチ  0.077~0.101
8月 5日  大さん橋 屋上  0.029~0.056

全般に、旭区より高い傾向がうかがえました。また、富士山南麓の静岡県十里木高原に旅行した際、測定器を持参して測定したところ、全体的に、横浜よりは線量は低かったです。

十里木高原の泊まったペンションの室内は、0.014~0.038で、0.01はもちろん、0.02台の数字も、横浜市内であの測定器で表示されたのを見たことはありません。

遊園地ぐりんぱの草むら地面も、0.04前後、富士山こどもの国の草むら地面も、最高0.071で、だいたい0.04~0.05でした。

それから、前回掲載した年齢別の放射能の影響を示すグラフの詳細データを見つけましたので、ご紹介しておきます。

ジョン・W・ゴフマン博士による「年齢別に見た1万人・シーベルトあたり発生するがん死者数」という評価で、白血病による死者は含まれていません。

「1万人・シーベルト」というのは、1万人がそれぞれ1シーベルトずつ、10万人であれば、100ミリシーベルトずつ被曝した状態を言います。以下は、その場合の年齢別がん死者数です。

0歳 15170人
5歳 13344人
10歳 10521人
15歳  5109人
20歳  4511人
25歳  4470人
30歳   3892人
35歳   2780人
40歳   1716人
45歳    760人
50歳     71人
55歳     49人
全年齢平均 3731人

この数値がわかると、年齢により何倍の影響率があるかがわかります。
5歳児は、55歳の人より、なんと272倍も影響を受けやすいことになります。よく「子どもは大人より放射能の影響を受けやすい」といいますが、その程度は、見方によっては数倍どころか数十倍、数百倍にもなるのです。ただ、親と子が25歳年齢が離れているとして、10歳と35歳では3.8倍ですので、一般的に4倍違うというのは、妥当な線かもしれません。

この数字を見て思うのは、0歳に近づくにつれ、いかに放射能の影響を受けやすいか、ということと、高齢になるにつれて、いかに放射能の影響を受けにくくなるか、ということです。その意味でも、親や高齢者は、多少汚染されたものを食べても、子どもに与える食べ物は神経質になりすぎることはないという気がします。

そう考えると、横浜市が放射能に汚染された麦藁を食べた牛肉を給食に出した問題は、看過できない大問題だと感じます。旭区の小学校も、多数含まれています。詳しくは、下記をご覧ください。

◆横浜市の学校給食で汚染牛肉、児童8万4000人食す
http://news.livedoor.com/article/detail/5786801/

◆小学校給食で汚染牛肉を出された小学校名
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/kyu-sokutei/inawara.html

今回は、これにて。