誰もがおいしいと言う希望が丘で一番人気の中華屋「芳蘭」

以前、このコーナーで二俣川の中華屋さん「香蘭」をご紹介しましたが、今度は、希望が丘で人気の店「芳蘭」をご紹介します。希望が丘駅改札を出て、交番のすぐ左の希望が丘高校に向かう坂を登ってすぐ左にあります。

この原稿を書くために調べていて気づいたことがあります。二俣川の「香蘭」と希望が丘の「芳蘭」は、あまりに共通点が多く、実は、どちらも中華街にある「梅蘭」のお弟子さんがつくった店らしい、ということです。違っているのは、駅から遠いか近いかということくらいです。

共通点をあげれば、店の名前が似ている、店内の庶民的な雰囲気が似ている、店構えも大きさも似ている、どちらも5年前くらいに開店、駐車場がない、福建省出身らしい中国人夫婦が経営している、メニューも(よくは比較していませんが、どことなく)似ている、味も似ている、どちらもおいしい・・・などなど。もしかして、兄弟で経営しているのかもしれませんね。今度行ったときに、勇気を出して?是非聞いてみたいと思います。

さて、これで紹介が終わりでは何ですので、もう少し詳しく書いてみます。店内テーブル席は、4人席3つ、2人席5つしかないので、昼も夜も結構混み合っています。ただ、左奥には10人くらい入れる円卓のあるお座敷部屋が2つあります。私は、よくグループで忘年会などに利用し重宝しています。

人気があるのは焼きそばで、私も大好きですが、個人的な一押しは、厚揚げと豚肉の煮物(1300円)です。出てきて、色が濃いので一見辛そうに見えますが、いざ食べてみると全然ピリ辛でも塩辛でもありません。とにかくおいしいの一言につきます。

香蘭も芳蘭も、ご主人は福建省出身らしいということで、福建料理というジャンルがあるのか調べてみました。中華料理は日本風にアレンジした中国料理ということで、中国本来の料理である中国料理のジャンルの話です。すると下記のようになっていました。

・北方系=北京料理など=味が濃く塩辛い
・西方系=四川料理など=香辛料をよく使い辛い
・南方系=広東料理など=薄味で材料の味を生かす
・東方系=上海料理など=甘みが強い

福建省は、広東省の北に隣接していますが、食文化としては東方系(上海料理)に属するようで、たしかに辛くはなく、甘めかもしれません。香蘭との比較でいえば、芳蘭の方が多少薄味と感じます。

さきににあげた厚揚げと豚肉の煮物は、実は、私は辛い家常豆腐(シャージャンドウフ)が好きなのですが、それがメニューにないので注文したのが、厚揚げと豚肉の煮物だったのです。たぶん、家常豆腐は四川料理の店なら必ずあるのでしょう。

とまれ、希望が丘に行かれた際には、是非一度立ち寄ってみてください。夜は、いわゆる「中華料理」の店よりは若干高めですが、ランチタイムはとってもリーズナブル(右写真参照)。夜が23:30まで営業というのも、夕食を食べそびれたサラリーマンには助かりそうですね。

中国料理 芳蘭
〒241-0825 横浜市旭区中希望が丘108
TEL 045-366-6878
11:30~15:00  17:00~23:30
火曜日定休(祝日の場合は営業)・年末年始